多焦点眼内レンズとはMultifocal lens

眼内レンズの見え方と種類Multifocal lens

40代後半になると、それまで遠くが見えていた人ほど近くが見えにくくなるという症状が現れます。これは、年齢による調節力の減退が原因です。この調節力を取り戻すことは出来ませんが、見える範囲を広げる工夫をすることはできます。眼内レンズは、白内障手術(水晶体再建術)で取り出した水晶体の代わりとなる人工の水晶体です。当院では、保険診療で行う単焦点レンズに加えて、手術費用は医療保険・レンズ費用は患者様実費負担の選定療養適応多焦点レンズ、自由診療で行う多焦点レンズも取り扱っています。

単焦点眼内レンズ

単焦点眼内レンズ

■保険適用可能な、標準の眼内レンズ

単焦点眼内レンズにはピントを合わせる調節力がありません。遠くに合わせると近くが見えにくく、近くに合わせると遠くが見えにくくなります。手術の前に生活スタイルに合わせておおよその距離を決める必要があります。

多焦点眼内レンズ

多焦点眼内レンズ

■複数の距離に焦点が合わせられるレンズ

多焦点眼内レンズは、単焦点と異なり、遠くから比較的近くまで広い範囲にピントを合わせることができます。イメージ図のように、遠くの風景や手元の文字にもピントが合うようになります。スマートフォンや携帯電話、読書など、細かい文字を見る際、より正確にピントを合わせたいときには、メガネを装用したほうが楽な場合もありますが、メガネをかけたり、はずしたりする回数が減り、活動的な生活を送る一助となります。

多焦点と単焦点の違い
  • ※多焦点眼内レンズを希望された場合でも、手術前、手術中の眼の状態によって、選択できない場合もあります。その際は通常の単焦点眼内レンズによる手術に切り替えになります。

 

 

多焦点眼内レンズには、『選定療養』適応のものと『自費診療』のものがあります
先進医療として取り扱われていた多焦点眼内レンズ手術は令和2年4月より『選定療養』という制度に変わり、手術にかかる費用は医療保険・レンズ費用は患者様の全額実費負担 となりました。当院では3焦点型(クラレオンパンオプティクス、ジェメトリック、ファインビジョン)、連続焦点型(テクニスピュアシー)の2種類を採用しており、いずれも国内認可されたレンズです。レンズの特徴などは多焦点一覧表をご参照ください。

  • ◆ 手術給付金が適応となることがあります。詳しくはご加入の保険会社にお問い合わせください。
  • ◆「高額療養費制度」の対象にはなりません。
  • ◆「医療費控除」の対象となります。領収書を確定申告時に使用してください。

多焦点眼内レンズの種類Multifocal lens

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外観
Tecnis OptiBlue
PanOptix
Vivinex ジェメトリック
FineVision
Tecnis PureSee
名称 Tecnis OptiBlue
(オプティブルー)
PanOptix
(パンオプティクス)
Vivinex ジェメトリック
ジェメトリックプラス
FineVision
(ファインビジョン)
Tecnis PureSee
(ピュアシー)
国内承認 有 有
選定療養適応
有
選定療養適応
有
選定療養適応
有
選定療養適応
レンズ費用 無 320,000円
370,000円(乱視用)
350,000円
400,000円(乱視用)
350,000円
400,000円(乱視用)
360,000円
410,000円(乱視用)
手術費用 1割:約17,000円
2割:約34,000円
3割:約51,000円
1割:約17,000円
2割:約34,000円
3割:約51,000円
1割:約17,000円
2割:約34,000円
3割:約51,000円
1割:約17,000円
2割:約34,000円
3割:約51,000円
1割:約17,000円
2割:約34,000円
3割:約51,000円
生命保険適応 有 有 有 有 有
焦点の特性 遠方あるいは近方 遠方・中間・近方 遠方・中間・近方 遠方・中間・近方 遠方~やや近方
(連続的)
近見の焦点距離 - 40cm 33cm 33cm 66cm
(焦点深度拡張)
得意な見え方 - 運転・PC作業・読書 運転・PC作業・読書 運転・PC作業・読書 運転・PC作業
グレア・ハロー 非常に少ない 有 有(少ない) 有(少ない) かなり少ない
読書/携帯 - ○ ◎/プラス◎ ◎ △
PC - ○ ○/プラス○ ○ ○
ゴルフ - ○ ○/プラス△ ○ ○
夜間運転 - ○ ○/プラス△ ○ ◎

※多焦点眼内レンズは患者様側の期待度が非常に高い反面、すべての方に適正がある訳ではなく、またレンズにもそれぞれ特性があるため、100%満足頂けるような多焦点眼内レンズはこの世の中には存在しません。折角多焦点眼内レンズを希望されても、角膜乱視や他の眼科疾患など様々な理由で「お勧めできない」と判断する場合もありますので、ご了承ください。

Add-onレンズの種類Multifocal lens

Add-onレンズの種類

Add-Onレンズとは、白内障手術を受けた方の見え方を向上するための「二枚重ね」専用眼内レンズです。
Add(加えて)On(乗せる)という名称で、いまのレンズの上に重ねて挿入するものです。
白内障手術後いつでも追加挿入が可能で、白内障術後の近視、遠視の改善並びに乱視と老眼の矯正、左右のバランスの調整が可能になります。

Add-on refractive (アドオンリフラクティブ)

Add-on refractive
(アドオンリフラクティブ)

近視・遠視の矯正を目的としています。

Add-on toric (アドオントーリック)

Add-on toric
(アドオントーリック)

乱視のある近視・ 遠視の矯正を目的としています。

Add-on progressive (アドオンプログレッシブ)

Add-on progressive
(アドオンプログレッシブ)

近視、遠視の矯正に加え、近方視力の改善を目的としています。

自費診療(※前金として半額を事前にお支払い)

  • 手術費用片眼 / 500, 000円

レーシックなどの視力矯正手術と違い、Add-onレンズの挿入による角膜組織の切除はありません。
角膜組織と3mm前後の小切開部分(傷はすぐ元に戻ります)は距離が離れています。そのため、レンズを取り除いて元の状態に戻すことも可能です。

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